ワンコ

愛犬を安楽死させる前に

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室内飼いや医学の発展によって、犬の寿命も伸びましたよね。

それに伴い、癌で死亡する犬も増えていっています。癌だけじゃありませんが高齢になると、さまざまな病気になってしまいますよね。そこで、これ以上は・・・・と思ったとき、あなたは安楽死を選びますか?

これは愛犬の死をたくさん見続けて、安楽死の経験もした私のお話です。

宜しければ、参考にしていただければ・・・と思っています。

安楽死とは?

 

尊厳死っていうと、自分の死を決めるってことで、色々と話題になりましたよね。安楽死や尊厳死という考え方は、なんだか私たち日本人の感覚からすると、悩んでしまうことがありませんか?

家族として共に生きてきた愛犬の命を終わらせる判断を自らするということが、安楽死の第一歩ですよね。

そこで色々と悩んでしまうことでしょう。私も通常の人よりももっとたくさんの死を見守ってきましたので、その第一歩をどのように納得するかが、もっとも辛いことなんですよね。

西洋の安楽死という考え方

 

これは西洋的思想の中ででてきた考え方だといえますよね。もっといえば、キリスト教思想に基づいた考え方だとも言えます。

地球を支配することを任されたという根本的な教えがあるからです。

ちなみにキリスト教とイスラム教は、ユダヤ教から派生した宗教で、神は同じなんですが、イスラム圏では、犬の扱いというと・・・・存在自体を嫌っているんですね。豚と同様に不浄の生き物として考えられているんです。ですからイスラム圏のかたたちのペットって、ライオンやトラのような動物なんですよね。

話しが逸れましたが、神から地球を支配することを任されたと考える宗教思想からすると、当然のように地球上に生きている犬も、支配を任されているわけですから、生殺与奪の権利は人が持っているとなりますよね。

現に、自分の欲求を満足させるために、スポーツハンティングが昔から行われてきていますよね。トロフィーハンティングといって、野生動物をハントして、剥製などを記念として持ち帰るんですね。

合法のもとで行うには、何も問題ないと考えるわけなんです。

ですから、まだ生きることができる愛犬の命を最後まで看取るということをせず、途中で命を自らの判断で絶つことができるのではないでしょうか。

犬の安楽死が日本よりも非常に多いですよね。

日本の安楽死という考え方

 

一神教ではない、多神教の日本人的思想というものは、実は縄文時代から脈々と受け継がれているんですよね。

大木や大岩という自然の中で見るものに対してや、ヘビやキツネ、オオカミなどの動物といった自然を敬い、畏れ、その自然の中から神を見いだす私たち日本人の宗教観は、西洋の思想をそのまま受け入れることができませんよね?できないから安楽死に対しても、その第一歩がなかなか踏み出せないんですね。

命をいただくわけですから、食事前に、いただきます。食事後は、命に対して、ごちそうさまでした。

そう感謝の念をもって命をいただいているという宗教観からしても、支配という根本的な思想から生まれた、犬の命を奪うという行為に対して、素直に受け入れることができないのではないでしょうか?

愛犬の最期を看取るということ

 

数多くの愛犬の死を看取ってきました。どの子も最期まで一緒にいたいという気持ちは一緒でした。私が少しでも離れると、立てないのに立ち上がって、あとを追うんです。

ある子は、闘病中に自分で立ち上がって歩いてトイレに行くと、私が喜んで今日は少し回復しているねって、笑顔で話しかけたりしていました。その子の最期に見せてくれたのが、

私の顔をじっと見て、立ち上がって歩く姿でした。

「ほら見て!歩けるよ!」

そのように伝えてきていると思ってしまうほど、目を大きく開き、しっかりと立ってくれたのです。立ち上がることなんて本当はできないほどの症状だったのにもかかわらず、そうやって私が愛犬の闘病中に喜んでいる姿を見せたのを、しっかりと理解していたんですね、私が哀しんでいる顔を見て、そうやって喜んで貰おうと一生懸命、最後の力を振り絞って、気持ちに応えてくれたんですね。

そして私が笑ったところを見ると、そのまま床に崩れ落ちて私の腕の中で最期を迎えました。

またある子は、最期の時を迎え、横になった愛犬の背中に胸をつけて、後ろから抱きしめていると、昔子犬の頃、その格好で前足と掴んだり引いたりして、手の取り合いをやって遊んでいたんですね。成犬になってからはそんな遊びをやらなくなったんですが、

最期になって、私の手に前足のかけてきて、私が掴むと引く。久々だな・・・って思っていたんですよね、それに付き合って何度か手の取り合いをやったあと、頭を上げて振り向いてきたんですね。それに気づいた私が愛犬の顔を見て、私と目が合った瞬間に力が抜け、そのまま逝ってしまいました。

最期にしっかりと気持ちを伝えてきてくれるのが犬なんですね。

愛犬を安楽死させた理由

 

老犬で腹水が溜まってきて、血圧も低下し、意識がなくなりそうだったので、すぐに病院に連れて行き、先生と相談して手術に踏み切って貰いました。病院に着いたときは、すでに意識が混濁している状態となってしまいました。

このままでも数時間ももたない。それならば、助かる見込みが無いかもしれないが、手術をしてみようと、私の自分勝手な思いに対して、輸血をしながら手術して貰ったんですね。

手術後に先生に呼ばれ、目が覚めるのを待っていましたが、一度自発呼吸をして動いたのですが、そのまま意識が戻ることがなく、脳死状態になりました。

8時間後、私にとって重大な決断をしなければならなくなったんですね。

それが安楽死だったんですね。

意識が混濁して動くこともできない状態にもかかわらず、手術後に見せてくれた、たった数度の自発呼吸と前足を動かしてくれたのが、最期の別れの挨拶だと実感したのは、気持ちも落ち着いた数日後の事でした。

そのような状態で手術するなんて・・・という批判もおありでしょうが、脳死状態とはいえ、愛犬の命を私自身が奪い取るという決断が、生まれて初めてとっても苦しくてしかたなかったのを未だに忘れることが出来ません。

愛犬も最期を迎えるときに私たち飼い主に伝えたい気持ちがあるということ

 

日本人の宗教観は、他人が喜ぶ姿を見て、自分も幸せを感じる世界に類を見ない思想を持った民族です。

ニュースを見ていても思ったんですが、今は自分の思想を押しつけようとする西洋的思想に対し、少なからず嫌な思いをすることと思います。

宗教的価値を無理矢理押しつけてくるわけですから、その安楽死に対して私たち一般の日本人は、相手(犬)の気持ちも確かめずに、自分の思い込みで命を奪う行為に、心苦しく思っていないでしょうか?

少しでも躊躇いがあると、実はそれがペットロスの原因となってしまう場合があるんですね、私がそうでしたから・・・。

ですから私は、このようにやっています。

最期を迎える前の闘病中の段階で、炎症を取り除き、できるだけ苦しみを取り除きます。

それには、ステロイドの大量投与が必要です。獣医師の指導の下、皮下注射でおこないます。経口投与ですと、臓器の状態によって薬がすべて吸収されないかもしれません。

ステロイドを大量投与すれば、どのような副作用があるか解らない。そう思われているかもしれませんが、その思いで愛犬を痛みから解放できない苦しみのほうがとっても強いんですね、私は。

死んだ後も目の周りの筋肉が硬直したままで、とっても苦しませた思い出があるんですね。

とはいっても、副作用を恐れるほど、そこまで長く保たない状態ですから、愛犬の苦しみを考慮してステロイドを大量投与をしているんですね。

ただ、腎不全などで最期のときを迎えたときは、安楽死をお願いすることもあります。凄まじい吐血によって自分で呼吸ができずに亡くなってしまう場合が多く、その苦しみのほうが、その表情に現れるほどですから、時と場合によって安楽死を選択します。

そのようにして最期の一瞬を迎えたとき、まだ心臓が小さくゆっくりと動いているのが解ります。最期の一呼吸を一生懸命吸おうとしているんですね。その時に、胸を押して離すと、空気が肺に入る音がします。それを数度、心臓が動かなくなるまで繰り返します。

すると、目の周りの筋肉が緩んでしっかりと目を閉じて最期が迎えられるんですね。たいていの場合、瞼が閉じませんよね・・・。

でも、そうやって自分で一呼吸空気を吸えないとき、手を貸してあげると、目の周りの緊張が緩み、穏やかな表情で最期を迎えられるんです。

その意識がなくなる前に、必ず自分の気持ちを伝えてきてくれるんですよね・・・。

愛犬は最期を迎えるとき、私たち飼い主の笑顔が見たくて、伝えてくることってあるんですよね。それを見て愛犬は息を引き取っていくという経験を今まで何度も何度も繰り返し経験してきました。

自分の気持ちを確かめよう

 

何年もの間、愛犬と自分だけの二人だけにしか解らない秘密の気持ちの伝え方ってありませんか?

二人にしか解らない意思の疎通の仕方が。

別れのとき、そうやって伝えてくる優しさを犬って持っているんですよね。

そこで判断したら良いんじゃ無いかって思うんです。愛犬がもういいよって伝えて来ていると気がつけば、そこで決断して良いと思います。

ただ、私は最期まで諦めず、一生懸命に息を吸おうとしている愛犬の最期を何度も繰り返して見ていると、西洋的な思想で命を奪うことはできないんですね。

私は日本人らしく、最期までしっかりと振る舞う姿が犬たちが最期に見せる姿にそっくりだと思い、愛犬たちの最期に見せてくれる気持ちを受け止めて、愛犬の死を受け止めるようにしています。

私だから解る愛犬が伝えてくる最期のメッセージを受け止めてお別れをやっています。

                                           
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